スキャンダラスナイト IN

信じられない日がやってきた。
信じられないから、実感なんてやってこない。
数時間後に自分の目の前に現れる光景を
それを体感する自分の心境を
どんだけ想像したって浮かんでこなかった。
卒業論文に書いた「甲本ヒロト」の文字、
それは「=ロックンロール」だった。
ロックンロールそのものに会える、おおげさだけどそんな気分だった。

その日のパートナーは、ゆかりちゃんだった。
はじめてゆかりちゃんとコンタクトをとったのは、
はっきりは覚えていないけど、たしか1年ぐらい前。
その時に歳はちがえど、卒業の時が一緒だということを知り
「卒業旅行をかねて大阪にライブを見にいこう」なんて言っていた。まさか実現するとは思っていなかった。
博多から、キャリーバックを引きずって1人でやってきたゆかりちゃん。4つ下とは思えない。ゆかりちゃんは音楽の話をすると、幸せそうな顔をする。ゆかりちゃんは興奮すると、「きもい」を連発し、「変態」を「かっこいい」という意味だとまちがえている。
そんなゆかりちゃんに、たいして知りもしないくせに偉そうに大阪案内をしながら、心斎橋からなんばまで歩いた。

なんばハッチにつくと、「なんちゃって峯田くん」と「なんちゃって峯田くんの彼女」がたくさんいて、やっと胸がドキドキしてきた。ライブの正装といわんばかりに、みんなTシャツ姿。峯田くんの変なおかっぱ頭も、ここでは憧れのヘアースタイル。今日、ここに集まったみんなが夢のような対バンに興奮している。

最初にでてきたのは、ゆかりちゃんおすすめの「凛として時雨」。
曲名じゃない。これがバンド名。 ゆかりちゃんにいろいろ教えてもらう。
よかった、ボーカルの高音がくせになる。
はじめて見るバンドはいつも楽しみなんだけど、いい買い物をした気分。今度は曲を知ったうえで見たいと思った。

2番目にでてきたのは、ザ・クロマニヨンズ
時雨で興奮したあたしらはとりあえず上手側から柵前に移動する。うしろのオーバー30と思われるロッカーお姉さんたちが「ヒイーロトオオオ」「マーシイイイイーー」と叫んだ。
あたしの位置からじゃ、マーシーの頭しか見えないぜ。
しかし、始まった。「あたしは音楽を聞きにきたから、見えるとか見えないとか関係ないぜ!」と自分で自分にいってテンションあげて、挑んだけど・・・・・ 前の赤いTシャツ男がはんぱないんだ、これが!あたしの頭で体を支えてるぜ!でも、あたしはこんなこと笑ってすましてやる!心がひろいあたし、最高!最高!と思った時・・

演 奏 中 止

な、にいいいいいいーーー!!!
今からだろうがああああ!終わってどうすんねん、と思いきや
どうやら前のほうで人がつぶれたための中断。
顔に髪の毛をはりつかせた数人の男子や女子が上手から、ロビーへ移動。あたしも赤いTシャツ男から非難。
状況がおちつき、演奏再開、そのときヒロトは言った。


「容赦しないぜ」


ヒロトオオオオオオオ、やはりあなたはロックでした。
曲名しらんけど、さびで「うまくやれる」を連呼している曲がすばらしすぎて、泣けた。
酸素がない。体中の水分が蒸発してる。それでも、音楽があたしに「飛べ」という、あたしに「笑え」という。
見えないヒロトマーシーに向かって、拳を上げたら、「あたしはここにいます」って全身で感じる。
クロマニヨンズの曲はどれも難しいこと言ってない。
しかしどれも日常では実感できていないことばかりで、
体と心が「うれしい」って言ってた。

固いブーツを脱ぎ捨てたらどんなに楽になれるだろうと感じながら、2幕終了。
残りは、あの4人。ここからはもうライブではない。

緊張できりきりしてきた胃を両手でぐっと押さえたら、ステージがライトで照らされ、聞きなれたイントロが聞こえてきた。
3度目の銀杏BOYZ。峯田くんはのっけから、マイクを口にほおばって、歌詞など歌わずメロディーにのせず叫ぶ。少年よ、ナイフをにぎれ、峯田くんが歌わない歌詞はすべて観客が歌う。みんな峯田くん状態。手をあげた拳に見えないナイフを握って、会場にいる全員がそれぞれになにかを切り裂いた。

「俺は酒鬼薔薇聖斗くんと話がしたかった。
アイドルのグラビアを一緒に見たかった。
一緒に音楽をしたかった。
ビートルズのアルバムを全部並べて、一枚目から全部聞いていきたかった。
ずっと俺はこんなことをチン中村とかに聞いてもらいながら、俺はバンドをやってきた。
酒鬼薔薇聖斗くんは一人じゃねえ。たくさんいる。
人を殺すとか、俺には理解できない部分もあるけど、
きっと一緒に話ができたはずなんだ。日本中の酒鬼薔薇聖斗くんに捧げます、日本発狂。」

「さっき、クロマニヨンズのライブ見てさ、日本にロックバンドなんて1つでいいじゃねぇかって思った。」

「こないだ環境問題についての会議に参加しました。二酸化炭素を減らそうとかいう話をしているその会議室が、クーラーでぬっくぬっく。おかしいと思ったね、俺は。
二酸化炭素がどうのこうの喋ってるお偉いあんた、人間は二酸化炭素がないと生きていけません、その前にあんたらは隣に住んでる人の顔を知ってるんですか?俺、まちがったこと言ってるか?となりに住んでる人間の顔もしらねーあんたらが環境について、世界について話す資格があるんかよ」

(ファンが「峯田、しねー」と叫んだのに対し)
「俺にとっちゃ死ねも、好きもかわらねえよ。
 一番こわいのは、見放されることだ。
 だから、死ねっていったあんたにも、感謝する。」

「なにすればいいか、わかんねぇヤツ、バンドやれ」

「なにがたりねぇんだよ。なんでもあるのに、なにがたりねぇんだ。心にぽっかりと穴が空いてるんだろ。なにかがたりねぇんだろ。」

なき声がして、ふとうしろを見たら、ゆかりちゃんだった。「今日のこのライブはゆかりちゃんのためにあるんだよ」、思わずそう言ってやりたくなるほど、綺麗な涙を流してた。あたしと目があうと近づいてきてくれて、あたしはそれが無性にうれしくなって、ゆかりちゃんの身体をひきよせて、肩を組んで、ジャンプした。
今日はじめて一緒にすごしたゆかりちゃん。歳が4つもちがう。それなのに、体をぶつけあって笑いあう仲になっている不思議。
音楽のすばらしさ、これがあるからやめられない。



「僕の中に住んでる悪魔に唄います」

そのMCの後、「光」を歌った。
「君の首をしめていた、君の首をしめていた。
 君はいつかの僕だったんだ。」
体力の限界を超え、しぼりだしたような声でそのフレーズが歌われたとき、鳥肌がたった。視界が悪くて、峯田くんの表情が見れなかったけど、まわりを見渡したら、誰もが目を見開きステージから目を離していなかったから、きっと素晴らしい光景だったのだろう。あたしは去年同じ場所で見た光景をよみがえらせた、あのとき汗でキラキラ輝いていた峯田くんの筋肉や、大きな口をあけてくずれた表情に、「人間の美しさ」を感じたことも思い出した。楽器の音が心臓をかきむしるように乱暴に耳からはいりこみ、その痛みとせつなさで涙がとまらなくなる。


アンコールは「夢で逢えたら」だった。
透明感のあるこの曲が、さっきまでのもみくちゃの会場に風をおくった。
ステージがほとんど見れなかったから、メンバーがステージを去るときになにしてたか、分からなかった。
でも、そんなこと問題じゃない。

あたしは見た。たしかに見た。
目で見えないものを。





このスキャンダラスナイトが
あたしの学生生活最後に見たライブになりました。
一生忘れられません。


ゆかりちゃん、卒業おめでとう。

LOVE IS BEAUTIFUL IN 広島

ライブよかった。
というか、このアリーナツアー、よかった。
大きなイベントもいいけど、やっぱりバンドはツアーがいい。
そう思う。

広島の席は本当によくて、
ステージの横から見る感じなんだけど
そこから見ると
GLAYと観客のパワーのぶつかり合いが、見えるような気がして鳥肌が立った。
ステージってたった6人しかおらんのに、全然負けてない。
しっかり受け止めてる。
あと、ステージのサイドにかまえたり、動き回ってるスタッフの姿を見て
私達が愛してやまない夢のような時間は
多くの努力と苦労があって成り立っていることを実感して
感謝の気持ちでいっぱいになった。

細かい曲や演出の感想はやまほどある。
なにから書いていいのか、わからないぐらい。
このツアーでしか聞けなさそうな曲とか本当にかみ締めながら聞いたし・・あー、うまく書けないや。

とにかく
両手をひろげて観客の歓声を受け止めるTERUの姿や
メンバーの一人一人に語りかけるようなしぐさ、
喜びをかみしめている笑顔が、
とてもとても綺麗で何度も見とれてしまった。
心の底の感情を身体で表現しているときの人間って
「綺麗」って表現が一番あってるなぁってあたしは思う。


そして、絶対に忘れない言葉。


「みんなに夢をもってもらうこと、それがGLAYの夢です。」


広島ではじめて聞いたMC。だんだん変わっていったMC。
今までは「一緒に夢を見ようぜ」ってとこまでだった。
でも、広島ではこういった。こういいきったTERUの表情が忘れられない。
GLAYじゃなきゃそんなこといえないと思った。
言えても、うすっぺらいと思う。
GLAYだから説得力のある言葉になる。
不可能を可能してきたバンド、
GLAYという船に、たくさんの人を乗せて、新しい地平までつれてってくれたバンド。
そして、その船から降りることも責めないでいてくれるバンド。

「愛」とか「夢」とかそんなもの言葉では簡単に言える。
でも、それは形にならないことがほとんどで
いつの間にか信じないほうが楽になってた。

目に見えてないものを信じたり、追い続けるほど
たいへんなことはない。

だけども、信じてないと見えない景色がある。
その景色のすばらしさをGLAYは教えてくれた。
少しだけ見せてくれた。そんなツアーだった。
GLAYが音楽という水をあたえてくれたおかげで
あたしの中の種もすこしは芽を出した気がする。
やさしくなれた気がする。がんばろうと思えた気がする。
周りにいる家族や友達をもっともっと大事に思えた気がする。
自分で選んだ道を歯をくいしばってでも進もうと決めれた気がする。


次のライブまでがんばろう。
GLAYが好きだ。一緒に過ごした仲間が大事だ。
あたしの人生、すてたもんじゃない。

メリー追加公演 滋賀

メリー追加公演ラストを見るために滋賀にいってきました。

こんなことをいって勘違いされたくないのだけれど、
ものすごく大げさに言うと、今の気持ちは

今日、ライブハウスで死んだら、幸せだった。

いや、勘違いしないで、それをしたいわけじゃない。
言葉で表わせきれない気持ちを、表そうと思ったらそうなった。
不謹慎だと思って思っていやな気持ちになる人がいるかもしれない。そうだとしたら、謝りたい。ごめんなさい。
あの人と結婚できたら、死んでもいい!!ってノリとおんなじ感じだ。
あの楽しい空間の中で、あたしの「おわり」があればいいのだけれど、幸か不幸か、そうじゃない。知ってるからついついこんなこと言ってしまう。


誰がどんな青春をおくっているのか、知らないけど
あたしにとって、これ以上の青春はない。なかった。これからもない。
生んでくれた親、いるかわかんない神様に抱きついてお礼を言いたいぐらいだ。それぐらい幸せな数時間だった。


「コールing」を歌っているときのガラは一瞬一瞬を切り取って
額にしまって、飾っておきたいぐらい、綺麗だった。
声も、動きの一つ一つも、歌にこめた思いも
どれもあたしには、どんな芸術作品より
心が震えた。感じた。思わず、体が硬直した。

「コールing」がとくに印象的だったけど、最初から最後まで楽しくてしょうがなかった。ライブの質がいいとか悪いとか以前に(結果、今日は本当にいいライブだったんだけどね。)ライブにいけること自体をかみしめて喜んで、興奮してた。
見れてよかった。ここにいてよかった。生まれてきてよかった。生きていてよかった。バカみたいだけど、そう感じた。
つなぎあう手とか、支えあう体とか、大声で叫んだときのくしゃくしゃの顔とか、汗だらけの笑顔とか、びっしりぬれたTシャツとか、メンバーの一言一言が、演奏する姿が、そしてなによりも爆音で流れるメリーの音楽が、あたしにはこの世で一番すばらしいものに思える。この世で一番意味のあるものに思える。
あの場所にいた全員が、どうか幸せであってほしい、そこまで思った。我ながら、思考がぶっとびすぎだと思う。


ああ、もううまくいえねえな。
なんで辛気くせい文章しかかけないんだか。
言葉を重ねれば、重ねるほど、おかしくなってらー。
上手いこと言いたいのに、いえないや、全然。
やっぱこれにつきるのかな。

「楽しかった」、そんで「ありがとう」だ。

メリーに、友達に、あの会場にいたNMNLに、スタッフに
そう伝えたい。




ライブが終わった後、ケータイを見たら卒論の結果がメールで送られていた。
やっぱりあたしのモラトリアムは、もう終わりらしい。


来春、卒業します。

PIEEROT TOUR 2006 TENPORARY DECISION FINAL 日本武道館

これまでこのツアーはおおまかなセットリストはまったく変わっていなかったので、
3曲目が『ENEMY』に変わったことにびっくり。
今日のライブはなにかあるな、と感じる。
あと、『PIECES』の「この手はいつか取り戻せるさ」を「この手はいつか取り戻せたさ」に歌詞を変え、
『ANSWER』も「もう一人きりじゃなかったよ」という歌詞に変えていた。

さらに『ANSWER』の前のMCでは「みんなが抱えている不安に答えを出します」といって
会場がはりつめた。
このところ、ずっとキリトは「いつPIERROTが終わってもおかしくない」といい続けていたから。
その言葉に対して
「お願い、ずっと歌っていて。PIERROTがいないことなんて考えられない。ずっと歌っていて。ずっと5人を見ていたいよ。」
そう思うと、思わず身体に力がこもる。
「解散なんてするわけない」、解散説がでるたびにそう思ってたけど、
世の中に「絶対」なんてありえない。「永遠」なんてありえない。
いつかこの5人がばらばらになる時がするのかもしれない・・・
2005年ではじめて「PIERROTの解散」をつよく意識していた。

「PIERROTがいなくなったら」

この「仮定」を想像した時の足元が真っ暗になるような感覚はいったいなんだろう。
でも、キリトがどんな答えをだしたとしても、受け入れようと思った。
終わるのなら、それがキリトが出した答えだとすれば、今日ここで昇天してやる・・・ここで死ねたら本望だ。(そう思うくらいってことね)
そう思った。

そして、アンコールでキリトが出てきて、話し出した。
とにかく、このツアーはいろんな壁にぶつかった挑戦、勝負のツアーだったということ、
自分もできるだけ包み隠さずに向き合って正直にぶつかってきたツアーでもあったということ、
何度もぶつかって、全員で真剣に話し合って決めたこと・・・そして、その後に

『俺たちは一生このバンドをやめません。 いつどうなるか解らないとか言ってきたけど、もう言いません。その約束だけは絶対に破りません。  俺は一生このバンドを捨てません。』

キリトはいいきった。

この時、会場の雰囲気は言葉にしようがないほどのものだった。
会場全員が、泣き崩れたといっても過言ではなかった。
そして、みんな嗚咽のような叫び声でメンバーの名前を呼び続ける。
もちろんあたしも泣き崩れたけど、それよりも他のピエラーたち、あの会場の空気に衝撃を受けた。
PIEEROTがこれまでに作り上げてきたもののすごさを見せつけられた、と思った。
そう長年、見続けてきたファンにとって、これ以上うれしい言葉はないんだ。
そしてそのあと、hide(大先輩といって名前はふせていた)に「最初につくったバンドを絶対壊しちゃいけない」と言われたことを話し、
「そうやって言ってくれたこの人に俺たちからこの曲をおくります」といってはじまったのは『MYCLOUD』。
最後に「Pierrotは、未だにインディーズの曲ばかりやるとか言われていたので、今回のツアーではいっそ一切やらないで行こうと思いました」と、今回のツアーでなぜ定番曲をやらなかったのかを説明。
それに対して、ファンは真剣に耳を傾ける。

そして、キリトが「最初はみんなそれに戸惑いがあったかもしれないけど、みんなそれを受け入れて、ライブを楽しんでくれました。君たちは日本一、すばらしいファンです。」というと、
自信に満ち溢れた歓声がステージに向けられた。
その後演奏されたのは『CREATURE』。
今回のツアーの間、聞けなかったこともあってか、首が身体にくいこむんじゃないだろうかとおもうぐらい派手なヘドバンをかまし
その後キリトが「よく絶えたね、そんなみんなにご褒美です」といって始められた『HUMAN GATE』では、
客席の明かりが一斉につけられ会場全体のファンの様子が一面にひろがった。
これだけの人間がステージに向かって、いっせいに手を振る様を眺め、そして自分も同じように手を振ると、
まさに「一体感」とはこういうものか、と実感する。

そうして、ライブは終わった。

この日、これ以降アンコールの声はおきなかった。
求めてやまなかった「一生このバンドを捨てません」というMCが、
ファンを心から満足させたという証拠だと思う。

1.深い眠りが覚めたら
2.FREEZE
3.ENEMY
4.PERFORMANCE
5.有害の天使
6.ICAROSS
7.HOME SICK
8.THE FIRST CRY IN HADES(GUILTY)
9.THE LAST CRY IN HADES(NOT GUILTY)
10.HEAVEN
11.PIECES
12.パラノイア
13.OVER DOSE
14.ATENA
15.SUPER STRING THEORY
16.PSYCHEDELIC LOVER
17.MAGNET HOLIC
18.ネオグロテスク
<アンコール1>
FINALE, HILL, ANSWER
<アンコール2>
MYCLOUD,CREATURE,HUMAN GATE

ガガガSPツアーファイナル「長田行進曲フェス2006」

9月9日にいってきました。なんばHacthでの、ガガガSPのツアーファイナルです。ツアーファイナルをフェスにしてしまうなんて、イキだなぁ。
この日のメンツはすごすぎて、チケット代が3500円でいいのかと目を疑ってしまった。
楽しかったです。「楽しかった」という言葉でしか表現できないのが歯がゆいのだけれど。
どんな感じだったのか、一所懸命書こうと思います。
長くなると思うけど、最後まで読んでくれたらうれしいなと思います。

ムラマサ☆
ボーカルの女の子の関西弁がとってもキュートでした。
地元が大好きなのが伝わってきたし、こうしたイベントに出れることを喜んでいる感じが伝わってきて、ほほえましかった。
ステージ中央の方のモッシュが範囲はせまいけど、激しくて、熱狂的なファンがいるんだなぁって思いました。

<マキシムザホルモン>
パワフルさが半端ないなと思いました。あんな力強い演奏はじめてきいた。
MCでは、芸人みたいだし、すごいなぁと。
やってるほうも血管きれそうなぐらい本気だから
会場も死人がでてもおかしくないぐらい本気でした。
すげえ好きになりました。
男が数人で肩くんでモッシュしてたのをはじめてみた。
いてええよ、でも楽しいよ。なんでなんだろうね。
ぶつかりあうのが、痛みを感じることが、生きてるって感じるんだ。

B-DASH
「でたらめ歌詞」ってイメージが強かったんだけど、ちゃんと歌詞あるんですね。
マキホルがパワフルだったので、ちょっとおとなくして感じてしまったけど、ノリやすいから、楽しかったです。
「ちょ」はほんまうれしかったああああ。よみがえったかのように、踊りくるってたら、知らないおねえさんと目があって
手つないだり、モッシュしあったりして、遊びました。

<ユウテラス>
すいません・・・頭がくらくらしたのでドリンクいきました。
外のTVで見てたんだけど・・・フォークなんかな??
聞かせる系のような気がしました。
最後、歌ではなくMCをいってひっこんでたのが、おもしろかった。あれ?なんでだったんだろう。

銀杏BOYZ
すいません。ちょっと口調が変わります。
わたし、このイベント事態が楽しみだったんですけど、正直,
峯田くんにあいたくて行きました。すいません。

登場する前から「みねた」コールが起きました。
他のバンドにはなかったのに。
カリスマ・・・なんだか峯田くんに似合わない気がするけれど
カリスマってこういうことを言うんだって思った。

この日のメンバーは全員海水パンツ。
今年はフェスにはほとんどでてなかったから、夏らしさ、フェスらしさのアピールなのかな。。。
峯田くんはなぜか、腰のギリギリの部分でパンツをはいてましたwwwセクシーですねww
ほどよく筋肉がついていていい体ですね。
まぁ、そんな話はどうだっていいんですけど。

人がたくさんいて、たくさんいてというか、みんな前に出ずにはいられないほど峯田くんに夢中になって、
私はまともに立てなくて、片足をあげた状態だった。
前から、横からうしろからも体を押された状態、普通だったら苦しかっただろう。
でも私の目が峯田くんをとらえた瞬間から肉体の窮屈さは消えていました。
魂だけが生きていたのかも。

体の、感覚のすべてが目に集中していました。


登場して、すぐのMCは「大阪に首都はゆずらねえ」とか「携帯のアドレスはもういわねえぞ」とか、おもしろい感じでした。
今日はあんまりきれてないんかなぁなんて思っていたら
そんなことは全然ありませんでした。

ああ・・セトリが全然おぼえてないや。
なんの曲の前か忘れたけど、「俺はきちがいきちがい言われるけどよ、
おまいら(会場のファン)のほうがよっぽどきちがいだ」って言って、「おまいらがおかしいのか?俺がおかしいのか?社会がおかしいのか?」って叫んでました。
目がまじでした。
「聞こえるか?」、そう言って歌いだした時、この日一番の歓声がおきました。

峯田くん歌いながら会場をくいいるように見渡します。
一人一人をじっと見て、指を差します。
「なんで自分はここにたっているのか」
「なんでおまえはここにいるのか」を問いかけているように、私は感じます。
みんなステージにしか目を向けていません。
ぶつかりあっても、汗まみれになっても、それが痛くても、苦しくても
それ以上の感動を峯田くんから得ているから平気なんだ、そんな感じです。
だから、モッシュがひどいとかダイブがひどいとか考えもしません。
やってるほうも考えてないから、柵は壊れました。
それでも、峯田くんに近づくことをやめようとしないし、
峯田くんは顔をぎりぎりまで客にちかづけて叫び続けます。

そして、この日の最後の曲「ひかり」は、まるで舞台のワンシーンのようにできあがってました。
メンバーの表情も、演奏も、動きも、
そこに向けられるたくさんの視線、そして会場の空気も、
完成されていました。
その曲の前のMCでは「ずっと考えていて、まだ答えは見つからないんだ」と語っていました。
「答えは見つからない」・・・それをまるで恋人に語りかけるような表情で言いました。
そこにはアーティストではなく、一人の人間がいました。
何百人、何千人の前で裸になれる男。
いや、裸になってしまった男という表現のほうがあっているかも。
無防備なその姿が、人間の弱さ、強さ、
そして、美しさを表現しているかのようでした。
汗で肉体がきらきらと輝いて、まぶしいと思うぐらいでした。

「ひかり、ひかり、ひかり、君をつつんでおくれ」
そういいながら、峯田くんは大舞台の中心で、空中を見上げる。手をのばす。
筋肉をのばす、目をみひらく、絶叫する。


きれいだった。

「君の首をしめていた」と歌っていても、きれいだった。
「それはいつかの僕だったんだ」と歌ったとき、涙があふれた。

歌い終わって、「今日はありがとさまでした」って何度も言いながら峯田くんがさがって
メンバーが下がったら

会場に沈黙がおきた。
誰も言葉を発せなかった。

ガガガSP
ガガガの主催したイベントだけあって、ファンが多かったです。
ボーカルコザックさんは最初のほうはずっと「峯田くん」「峯田くん」いってた。
どうやら峯田くんを見て、圧倒されてしまったらしく、最初はちょっと本腰がはいってない感じでした。
いや、それぐらいすごかったんですって。銀杏のライブ。
でもコザックさんのMCすごくよかった。
はじめてみたのに、すごく近くに感じてしまいました。
すばらしい人ですね。尊敬しました。
覚えている限り、コザックさんのMCを書こうと思います。
私の言葉よりもそれが一番伝わると思うから。


「普通の仕事をしようと思ってます。(ファンが絶叫)
 (あわてて)あっ・・・バンドはやめませんけどね。
 こうやってステージにたっていてもダメだなあとか思うんですよ。
 こうやってステージにたっているけど、ここから下りて、普通の仕事すればバイトすれば
 時給800円、700円で働くことになる。おまえらと一緒なんだよ?
 それを知っているんが、一番最強だと思ってさ」

「ライブをしたいから土日はやすめる仕事な(笑)」

「おまいら普段、暗いだろ?(ファンに向かって)
 なんか冴えない顔したやつらばっかだもんな。(笑)
 そういう人間がさ、こういう場所だからってうわあーって叫んでいるっていうのは
 すばらしいと思うんだよ。」

「またこんなイベントやります。
 今回さ、本当はチケット3800円だったの。
 でも俺、絶対3500円にしてくれって何度も言ったの。
 なんでそんだけぽっちにそこまでこだわったのか、わかんねえけど。(笑)
 300円あれば、たばこ買えるもんな。(笑)、そうだろ?」

「おまえらがさ、パンクとか聞かなくなって、ライブにもいかなくなってさ、そうして年くってから、
 またパンク聞こうか、またライブいこうか、って思った時、
 帰る場所つくっとくから。
 おまえがとしくってもまだやってるから。ライブしてるからさ。
 またきてくれよ。いろんなバンド聞いて、いろんなライブいけよ。」

「銀杏・・・すごかったね・・・・(ちょっと黙る)
 でも今日いろんなバンドよんでさ、いろんなバンド見せてもらってさ
 すごく感じちゃった。全部ちゃうんやなって。
 昔は他のバンドばっか気にしてた。負けたくなかった。
 さっきの銀杏も、今日でたバンドもどれもすごかったけど、全部ちがったから。
 俺は俺でいいって思った。俺は俺でいい。
 だからさ、おまいらもおまいらでいいよ。」



素敵なMCでしょ??コザックさんの「仕事をする」っていうのは、本当にびっくりだった。
かっこいいなって思った。
あーーーー今思い出しても感動がよみがえってきた!!!
ライブ終わって、あたしはすぐ帰りました。余韻にひたりたかったけど、
誘ってくれたお姉さんたちもあいかわらず素敵な人たちで
もっといろいろ話したかった。

長いのに読んでくれて、ありがとうさまでした。
峯田くん、峯田くん書いてますけど、どのバンドもすっごいよくって
今まで見たことなかったのが、くやしいぐらいだったよ。
春のイベントの時もそうだったけど、峯田くんをとおして、いろんなバンドや音楽、
人たちに知り合えて純粋にうれしい。楽しい。すばらしい。
NO ROCK NO LIFE!!!

Many Merry Days #1 日比谷野外音楽堂

いまさらですが、絶対忘れたくないので、書きます。

メリーにとって2回目の野音でのライブ。
前回はメジャーの記念ライブということもあり
かなりメモリアルな雰囲気だった。
今年も「メリーにとって大切な場所」であることは変わりなく
絶対見逃したくないライブが、この日のライブだった。

会場にはいると、ステージのうえにさらにステージがあるような作りになっていて、そのステージは赤い壁でかくされている。そこにただ一つまんなかに穴があいているという
リリースされたばかりのアルバム「PEEO SHOW」(覗き部屋)
にふさわしいセットだ。
アルバムのコンセプトイメージにもとづいたステージセットなのは去年同様である。

ブラスバンドのおねえさんが登場して、メンバーが除き部屋の中にはいるとSEの生演奏からライブがスタート。
生演奏されるSEはかなりかっこいい!毎回やってほしいぐらいだ!
ガラはステージに設置された天井からの鉄棒をつかみながら、曲にあわせてくるくるまわったりしている。これがかなりかわいい。

「狂騒カーニバル」「センチメンタル・ニューポップ」とアルバムどおりの流れに、会場は「まかせろ!!」といった雰囲気。「センチメンタル・ニューポップ」のアルペジオがやばいぐらいかっこいい。
野外ということもあって、まだ空が明るく解放された空間の中で、ライブハウスとはちがったエネルギーのぶつかりあいが始まる。

2曲がおわって、てっきり今回のライブは
アルバムどうりの流れになるのかと思っていたら

そうじゃなかった。

「迷彩の紳士」「やさしさ・キッド」「青春ノイローゼ」
「ハライソ」「頭がザクロ」

やばい!!!すっかり身体にしみこんでいる曲ばっかり!!
今日はおもいっきり楽しんでいいんだな!そうなんだな!と
じわじわ思ってしまって、体の力という力を出し切る。
ステージのほうのテンションも頭から最高に高くて
ガラの動きがいつもより激しい。
でも、声かマイクか調子が悪いのか動きはノリノリだったが、歌が不安定な感じがした。

「さよなら雨」や「林檎と嘘」の会場のノリがよかった。
やっぱりシングルで曲をリリースすると、曲の浸透度が増すのでライブが華やかになる。

そして、この日のライブで忘れられないのが「ジャパニーズモダニスト」。
客席の大合唱には鳥肌がたって、声がでなかった。
となりにいる露音ちゃんをみたらおんなじ気持ちだったらしく、2人で泣いた。
野音には魔物がいる。本当にそんな感じ。
解散ライブでもあるまいし、なんであんなに泣いてしまったのか分からない。
メリーの存在が自分の中で大きくなっていることを実感した。

ジャパモダが終わって、メンバーがひっこんだので「本編おわり?」と思ったら、和太鼓が設置され、和太鼓集団のパフォーマンスがはじまり、「え!なにこれ??め、メリー??」とびっくり。
その後がネロが登場し、和太鼓とのコラボレーション。
和太鼓集団VSネロ。全然負けてない。ちゅーか和太鼓を子分にしてる。ネロのドラムのパワフルさって本当にすごいなと改めて思う。
メジャーデビューして約1年。
正直こんなにもエンターティメント色が増すとは思っていなかった。

ネロリズムが終了して「デジーノート」が流れた瞬間から
アルバム「ケミカルレトリック」の世界観が復活。
なんだか一度に2度も3度もおいしいライブだ。
いろんな世界、いろんな音、いろんなメリーを次から次に見せられる。
でも、会場も全然おくれてない。ついていってる。
くるくる変わるステージに柔軟に対応して、メリーと時間と空間を共有してる。
「いいファンがいるってことは僕らはいいバンドなんじゃないか」
ガラがそういっていたのを思い出す。
客席もステージ。ファンもメリーのメンバー。
ネロの笑顔とか、力のすべてを出し切るかのようなメンバーの演奏にそう思わされる。感動した。

「愛国弐」「バイオレットハレンチ」「T.O.P」では、体力がピークをこえ体が軽くなってた。
ライブ会場にいると、普段の自分以上の力がみなぎっている気がする。
「TOP」は就職活動の時に景気づけに絶対きいていたので、いろんな思いがフラッシュバックして、泣けた。
「もうあきらめて終わりか?」
ガラがそう歌ってくれたから、あきらめなかったよ。
あと一歩進もうって思ったよ。
ガラの声が、歌詞が、好きだ。

本編最後の「黒い虹」もすばらしかった。
白熱した試合後のクールダウン。せつない歌詞がほてった身体にしみこんできた。
それはアンコールでの「nameless night」「窓から逃げたラブソング」も同様で、
暴れるだけでなく、聞かせることができるバンドの器の広さ、また楽曲のそのもののよさに感動した。
野音で聞く「nameless night」は、格別だった。
歌詞の一つ、一つに涙腺がゆるくなる。
あの歌で歌われている真実の花園とは、まさにこの会場のことだと思った。

最後の最後の「陽の当たらない場所」「妄想ランデブー」も、もう言うことなしだ。
あたしがはじめてメリーを見たとき、「愛国行進曲」と「バイハレ」のイメージしかメリーにはなかった。
でも、もうそうじゃないんだ、とあらためて思った。
「妄想ランデブー」は本当に名曲だと思う。
もう「妄想」を聞かないでライブに行った気になれない。

「妄想」は露音ちゃんと手をつないで、頭から最後まで一曲を堪能した。
頭の思考を停止させて、体にしみこんだ動きにすべてを費やした。
ずっと泣いてた。
人って楽しすぎると泣けてくるみたい。
汗なのか涙なのか、なんの水分なのかよくわかんないぐらい
全身べっとべっとになって、たぶん野音であたしは1回死んだと思う。

ガラがテツさんと握手してひっこんだとき、
私のPEEP SHOWは幕を閉じた。
もう身体にわずかな力も残ってなかった。

今までいろんなライブを見てきて
今回のライブは正直メリーにとって重要といえば重要だけど
これから毎年恒例になる(希望)「メリーの日」のなかの
1つにすぎないライブだったんだと思う。
でも、今回のライブは自分にとってはすごくメモリアルだった。
「大学生活最後」とか、
「これから社会人になる不安」とか、
「となりにいてくれる仲間への気持ち」とか、
そういう気持ちがあった大切なライブだった。


まだ夏ははじまったばかりだけど
私の夏の最高の最大の思い出は、この日でした。

ツアーあんまいけないけど、全力で楽しみたいと思います。
それと、メリー大好き。露音ちゃん、ありがとう。